--

--.--

« スポンサーサイト »

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告:  トラックバック:(-)  コメント:(-) 

    2011

09.28

« 勇者を掴め »

……ナニよ、俺らに何か用?
へえー、旅先でハンターの話を聞いて回ってる。そりゃご苦労なこって。
まあアンタも一杯やりなよ。オイ姐さん、ビール追加だ!

ああ、そりゃ防衛戦には俺も参加したよ。これでもハンターの端くれだからさ。
なんたってラオシャンロンだぜ!一生に一度あるか無いかの大捕物だ!
……いやまあ、本当のところはほとんど眺めてるだけだったんだけどな、俺らは。
いざ老山龍を目にしてしまうとさ、山みたいにでっかくて……なんて言えばいいかな。
俺らみたいなしょっぱいハンターが手を出しちゃ申し訳ないっていうかさ。
怖気づいたってのもあるんだけど、とにかく足が動かなかったのよ。
だから俺らの活躍した話は何も無いよ。ナハハハハッ!
それにしてもよ、この街の連中は凄いよ。あの老山龍に向かって行くんだから。
そうそう、面白いモンも見れたぜ。あんた対巨龍爆弾ってわかる?

簡単に言えば、ラオシャンロンみたいに馬鹿デカい龍を吹っ飛ばすための爆弾さ。
普通ハンターが使う爆弾とは火薬の量が桁違いらしいぜ。
それをさ、ここ連中はラオシャンロンの背中まで担いで行っちまうのさ!
北の谷には巨龍防衛用の砦があって、ラオシャンロンの通ってくる谷に
アリの巣のように拠点や通路が張り巡らされてるんだ。
連中は老山龍に飛び移れるような橋で待機して、奴の通過と同時に飛び乗る。
……言葉で言うほど簡単な事じゃないぜ?ラオシャンロンも気付いてるんだ。
橋の下を通り過ぎる前に、これでもかって長い首でハンターを威嚇するんだ。
老山龍の巨体を目のスグ前で見て、それでも老山龍に飛び移ろうって奴らの
気が知れねえや。俺はハンター何年やっててもゴメンだと思ったさ、あんなこと。

いや、まだ終わりじゃねえ。面白かったってのは、実はそこからでさ。
俺も最初から疑問だったんだけどな。奴に飛び乗った後、どうすんだってハナシだ。
山のような巨体ってのは例え話じゃなくてさ。本当にどうしようもねえ巨体なんだ。
背中の高さから飛び降りればハンターといえども無事じゃいられねえ。
運が良くて両脚骨折……そのままうずくまってればたちまち踏み潰されちまうね。
そんな高さからだ、『アッ、誰か飛び降りた』って思った瞬間にな。
老山龍の腹側で待機してた別の奴らがパッと何か広げたと思うと、飛び降りた奴は
そこに見事に収まった。縄で編まれた丈夫な網をな、四人で四方に広げて、
落ちてくるハンターをボンッ、て受け止めたんだ。そうトランポリンの要領でな。
それを見たときだけは笑ったな。老山龍を目にしてビビりまくってた俺でも
大笑いした。『老山龍スゲェ!でもアイツらもスゲェ!』ってな。
あんな馬鹿デカい山の神様みたいな奴からさ、したたかに爆弾仕掛けて逃げるまで
一連の流れを見ちゃったらさ、なんだ人間も凄いんだな、って思ったのよ。

ハハハ……。まあ、こんなところさ。
多分俺らが知らないだけで、巨龍防衛の術ってのはもっとたくさんあるんだろうな。
あー、クソ。思い出したら情けなくなってきた。畜生。次があるなら俺だって絶対
やってやるよ。いやホント、絶対。

そういやあの時爆発の寸前まで何か背中の素材を剥ぎとっていた奴もいたな……。
今思い返せばありゃどうやっても間に合ってなかったような気がするんだが。

狩の夜話トラックバック:(0)  コメント:(0) 

Next | 

comments

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可

trackback

この記事のトラックバック URL


Next |TOP
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。